幼なじみ以上恋人未満【完】


「は、はいっ!!」


思わず出てしまった大きい声。


隣にいた優斗に笑われた。



「それから…唯ちゃん」


久しぶりに名前を呼ばれてどきっとする。


最近はずっと“あなた”とかだったし。



「はい…」


「優斗には勿体ないわね、あなたみたいな人」


「え…?」



「はぁ?それどういう意味だよ」


優斗が笑いながらお母さんのベッドに腰掛けた。



「でも…お似合いかもね」


そう言って私の方を見て笑ってくれたお母さん。



嬉しくて、涙ぐんでしまった。



「あ、ありがとうございます!!頑張ります!!」



一礼すると、優斗に「何を頑張んだよ」と突っ込まれた。



「一緒に住める日を楽しみにしてるわ。沢山いじめてあげる」


「ええーー!!」


それって結婚って意味だよね…


< 225 / 240 >

この作品をシェア

pagetop