幼なじみ以上恋人未満【完】
「は、はいっ!!」
思わず出てしまった大きい声。
隣にいた優斗に笑われた。
「それから…唯ちゃん」
久しぶりに名前を呼ばれてどきっとする。
最近はずっと“あなた”とかだったし。
「はい…」
「優斗には勿体ないわね、あなたみたいな人」
「え…?」
「はぁ?それどういう意味だよ」
優斗が笑いながらお母さんのベッドに腰掛けた。
「でも…お似合いかもね」
そう言って私の方を見て笑ってくれたお母さん。
嬉しくて、涙ぐんでしまった。
「あ、ありがとうございます!!頑張ります!!」
一礼すると、優斗に「何を頑張んだよ」と突っ込まれた。
「一緒に住める日を楽しみにしてるわ。沢山いじめてあげる」
「ええーー!!」
それって結婚って意味だよね…