幼なじみ以上恋人未満【完】
キャンプ場に着く頃には、いつも通りの仲になっていたお兄ちゃんと優斗。
さすが幼馴染みだよね。
いつのまにか仲直りしてるし。
少しほっとした。
それにしても…手を出すとか出さないとか、家族の前で話するのやめてほしいよ。
特にパパの顔が見れない…。
コテージに荷物を置くと、彩さんに近くの渓流釣りに行かないかと誘われた。
パパとママはコテージで休むらしく、お兄ちゃんと私と優斗と彩さんの4人で行くことに。
パパとママだって二人っきりになりたかったみたいだし、ちょうどいいのかな。
「早く行くぞ」
コテージの外では優斗が待っててくれた。
「あれ?お兄ちゃん達は?」
「先に行ってるって。お前準備遅いんだよ」
「ご、ごめん…」