幼なじみ以上恋人未満【完】
夜、シャワーを浴びて部屋に戻ると、彩さんの姿がなかった。
「あれ?どこに行ったのかな…」
部屋を出ようとしたらドアの前に優斗が立っていた。
「うわっ、びびった…」
「びびったのはこっちだし!どうしたの!?」
「どーしたのって…あいつらリビングにいるからさ」
軽くため息をついた。
「あいつらって…彩さんとお兄ちゃん?」
「そ。そんで俺は邪魔者扱いされたからこっちきた」
「えええ!?」
そ、それって…
「結局あいつらだって二人っきりになりたかったんだろ、俺ばっか責められてっけどさ」
「あ…もしかしてパパになんか言われた?」
「いや、言われてねぇけど…」
少し考えてから、「言われたわ」と呟いた。