幼なじみ以上恋人未満【完】
「ええー!?パパってば、なに言ってたの!?」
「いや、BBQの準備してるとき少し話したんだよ。最初は俺もめっちゃ緊張してさ。殺されるかと思ったんだけど…」
「いくらパパでもそれはないよー!」
「わかってる。おじさんイイ人だもんな。話しててわかるわ。お前のこともちゃんと考えてるし」
「え…そうなの?なんて言ってたの?」
「んー。俺とおじさんの秘密!」
優斗は笑って敷いてあった布団の上にごろんと寝転がった。
「なにそれ秘密って!!女子じゃあるまいし…」
「唯を大事にしろって言われたからさ、もちろんって言った」
優しい笑顔を向けられると、どこを見ていいのかわからなくなる。
少し照れ臭いけど、パパと優斗が話してくれて、嬉しかった。
パパも優斗のこと認めてくれたんだよね?
「唯、こっちこいよ」
優斗は片手を広げて私を迎えてくれている。