幼なじみ以上恋人未満【完】
恥ずかしいけど、私は思いきって優斗の胸の中に飛び込んだ。
優斗の香りに包まれる。
この香り……ずっと昔から好きだった。
心が落ち着くし、安心できるんだ。
そして次の瞬間、優斗は私にキスをした。
横になりながらのキスは初めてだったけど、優斗がやけに色っぽく見えて、ドキドキが止まらない。
何度もされるキスに、唇が熱くなっていく。
このまま溶けてしまいそう。
優斗の後頭部に手を回したとき…
急に優斗が私から離れ、「ふぅーっ」と息を吐いた。
「ゆ、優斗…どうしたの?」
布団の上に座り込んでいる優斗の後ろ姿をじっと見つめる。
私、なんか変だったのかな…
「あぶねぇ…」
「え!?」
「抑えられなくなりそーだった」
はぁーっと息を吐いて振り返った。
その熱っぽい視線に、私の胸がきゅんとした。