幼なじみ以上恋人未満【完】
「ってか、美緒は!?彼氏いるの!?」
美緒は少し顔を赤らめながらゆっくり頷いた。
「えー!だれだれっ!?」
私が問い詰めると、美緒の顔がますます赤くなっていった。
「あのね…唯も知っている人だよ」
その言葉に、ドクンと大きく心臓が動いた。
「お、同じクラスの子…?」
どうか
そうであってほしいと
美緒が次の言葉を発するまでの間、何度も願った。
「ううん…。優斗先輩」
「え…」
一瞬頭の中が真っ白になった。
いま…
優斗って言った?
聞き間違いなんかじゃないよね?