幼なじみ以上恋人未満【完】
優斗は引きつった笑顔で私を指さした。
「でも唯は頑張り屋だから…頭のいい優斗君が教えてくれてるし、合格間違いないと思うんだよね」
「まぁ…唯さえやる気出せば受験くらい楽勝でしょ」
ママ、フォローありがとう!!
私がほくそ笑んでいると、ママと目が合ってしまった。
そんな私の事を見て、ママは「じゃ、よろしくねっ」と、微笑みながら部屋を出て行った。
「はぁ~。おばさんにあんな風に言われちゃな…」
優斗はため息をつき、スマホいじりだした。
そんな姿を見ていたお兄ちゃんが「さくらが怒ってるのか?」と優斗に聞いた。
心臓が止まりそうになる。
“さくら”…って?
知らない女の人の名前…
もしかして彼女?