幼なじみ以上恋人未満【完】
唯と街に出かけてから数日後のこと。
『優斗先輩★有村美緒です(^^)/矢沢先輩にメアド聞いちゃいました♪』
中学の後輩から突然メールがきた。
美緒はバスケ馬鹿で、それしか能がないって感じのやつだった。
サバサバしてて話しやすいし、男友達と一緒にいる感覚で楽だったのを覚えている。
『今度元バスケ部のみんなで集まりましょうってことになったんですけど来ませんか?』
メンバーが懐かしかったから、俺も気楽に“行く”と返事をした。
集まったのはファミレスで、飯を食ってからカラオケに移動した。
男女合わせて10人くらいだったけど、みんな仲良くて当時の事が蘇った。
あの頃、俺もバスケに夢中だった。
家に帰ってもどうせ一人だったから、遅くまで学校で練習していた。