幼なじみ以上恋人未満【完】
「今はいねーよ」
「えええ!本当ですか!?あの遊び人の優斗先輩が今フリー!?」
「お前……しばくぞ」
「あははっすみませんっ!じゃあ~…私立候補しちゃっても…いいかな?」
「は?」
聞き間違いかと思った。
それか、またふざけてんのかと思って俺は半笑いで美緒を見た。
だけど、あいつの顔は女になっていた。
顔を赤らめて、少し気まずそうに笑っている。
こんな美緒は見たことがない。
「気づきませんでした?私…優斗先輩のことがずっと好きだったんです」
これはマジだ。
マジ告白だ。
俺の頭の中は一瞬真っ白になった。
美緒を恋愛対象にみたことは一度もなかったから。