幼なじみ以上恋人未満【完】
「またできるようになるって。お前は努力家だし、リハビリ頑張れば必ず動くようになるから」
「私…恐いんです…もうこのまま一生動かなくなるんじゃないかって…」
「それはねぇよ!そんな事考えんな!」
美緒は俺の胸の中で、肩を震わせながら大泣きした。
俺のせいでこいつは…
俺がこいつの夢を奪ったようなもんだ。
「美緒…」
「はい……」
「都合いいかもしんねーけど…この前の告白ってまだ有効?」
「…え?…」
「俺、お前の側にいてもいい?美緒の支えになれるかわかんねーけど…お前の役に立ちたい」
「そんな!私そんなこと望んでません!!先輩はあの子の事が…」
「もういいんだよ、あいつのことは忘れる」