幼なじみ以上恋人未満【完】
やっぱり君が愛しい~優斗side~
昼休み、美緒に呼ばれて中庭に行くと唯も一緒にいた。
まさかあいつらが仲良くなっていたとは。
唯を見るとダメだ。
気持ちが抑えられなくなる。
だから会いたくなかったのに…
美緒はなんで唯がいるのに呼んだんだ?
俺の気持ち知ってるはずなのに。
唯は気を遣ってすぐに教室に戻って行った。
「なんでここに呼んだんだよ…」
美緒は唇を噛みしめていた。
「先輩が唯と会っても、気持ち揺らがないか心配になったんです…本当に私でいいのかなって思ってたから…」
揺らがないといったら嘘になるけど…
そんなこと美緒に言えるはずがない。
「そんなことあるわけねーだろ。俺はもうお前と付き合ってんだから…余計な事考えんな」
美緒を軽く抱きしめると、俺の胸の中でコクンと小さく頷いた。