幼なじみ以上恋人未満【完】
蒼空んちはおじさんもおばさんも良い人で、昔から可愛がってもらっている。
すげー理想の家族なんだよな。
だから小さいころからずっと蒼空んちが羨ましかった。
夕方、蒼空んちに行くとおばさんが笑顔で迎えてくれた。
おばさんっつってもまだ30代で若いけど。
「優斗君~!!お礼言うの遅れてごめんね!?もぉめっちゃ感謝だよー!優斗君がいなかったら唯は絶対落ちていたと思う!」
おばさんに両手を握られ、何度もペコペコ頭を下げられた。
おばさんって本当に唯に似ている。
顔とかってよりも、雰囲気とか、多分性格も。
「奈緒、優斗が困ってんだろ」
ソファーのところでそう言ったのはおじさんだった。