幼なじみ以上恋人未満【完】



リビングのドアのところで唯と目が合うと、あいつはすげー目を見開いて驚いていた。




「な、なんで優斗が!?」




その言葉にすかさずおばさんが「あれ?聞いてなかった?」とキッチンから声をかけた。




唯はすげー嫌そうな顔をしている。



その顔なんだよ…



そんなに俺と会うのが嫌なのかよ。




全員席に着き、食事が始まった。



エビフライにポテトサラダにローストビーフ。



どれも俺の好物のものばかりだった。



最近はずっと外食かコンビニだったから、こういう家庭料理は本当に美味い。





「口に合うかなぁ?ほら…優斗君ママって料理上手だから…」




おばさんが少し緊張した表情でそう言った。



可愛い人だよな。



うちのばばぁとは大違い。




「かなりうまいっすよ」




< 73 / 240 >

この作品をシェア

pagetop