幼なじみ以上恋人未満【完】
リビングのドアのところで唯と目が合うと、あいつはすげー目を見開いて驚いていた。
「な、なんで優斗が!?」
その言葉にすかさずおばさんが「あれ?聞いてなかった?」とキッチンから声をかけた。
唯はすげー嫌そうな顔をしている。
その顔なんだよ…
そんなに俺と会うのが嫌なのかよ。
全員席に着き、食事が始まった。
エビフライにポテトサラダにローストビーフ。
どれも俺の好物のものばかりだった。
最近はずっと外食かコンビニだったから、こういう家庭料理は本当に美味い。
「口に合うかなぁ?ほら…優斗君ママって料理上手だから…」
おばさんが少し緊張した表情でそう言った。
可愛い人だよな。
うちのばばぁとは大違い。
「かなりうまいっすよ」