幼なじみ以上恋人未満【完】
「付き合ってねーの?」
おじさんのその言葉にビクッと体が硬直した。
「つ、付き合ってないっすよ…唯の言うとおり…です」
「へぇ」
おじさんはそれ以上なにも言ってこなかった。
こ、こ、こえー。
威圧感ハンパねぇ。さすが元総長だな。
「なぁんだよ。つまんねーなー!お前最近女できたって言ってたし、ゴタゴタ面白いことになんだろうなって思ってたのに」
蒼空はがっかりした顔をして椅子にドカッと座った。
ふざけんなよ蒼空…
なんでこの場にその雑誌持ってきたんだよ。
マジあとでしばく。
「えー!優斗君、彼女できたの!?」
おばさんが食いついてきた。
「はい…」
唯の前で話したくない話題第1位。
頼むからもう何も聞かないでくれ。