幼なじみ以上恋人未満【完】
ケラケラ笑っている蒼空の顔をじっくり見ると、やっぱりおじさん似だ。
蒼空も不機嫌の時はああいう表情をする。
「つーかさ、今の女そんなにいいんだ?誤解されたくないくらい…」
「まぁ…」
「重いのが嫌だ、ライトな付き合いをしたいって言ってたやつがねぇ…」
ニヤニヤしながらこっちを見てくる。
「うるせーな。もう帰るわ、明日朝からバイトだし」
「おう、彼女さんによろしっく~」
ベッドに横たわりながら手を振ってきた。
蒼空も能天気なやつだよな。
ほんと羨ましいわ。
部屋を出ると今度は唯と出くわした。
なんつータイミング。
唯の着ている部屋着はもこもこしたパステルピンクの上着とショーパンで。
可愛すぎて目を逸らしてしまった。
つーか…その格好で外とか出てねーよな!?
他の男に絶対見せたくねぇ…