幼なじみ以上恋人未満【完】
アルバイト先で…
優斗の体は見た目よりも筋肉質だった。
…なんて思う私は、変態かな。
階段で抱き留められたとき、心臓が爆発しそうになった。
しかもなかなか離してくれないし。
私が男経験ないからって、からかってたのかな?
てか…本当に太ったのかな私!
恥ずかしすぎるーーー!
間近で見る優斗の顔が頭から消えなくて、昨晩は全然寝れなかった。
私って最悪…友達の彼氏なのに…
諦めるって決めたのに…
「気持ちわりぃな」
朝家を出てまもなく、お兄ちゃんがそうつぶやいた。
「え!?」
「ニヤニヤして気味わりぃ~一緒に歩きたくねー!」
やばい、優斗の事考えてたから顔に出ちゃった!?
それにしてもむかつく…
お兄ちゃんはいつもそんなことを言ってくる。
彩さんはお兄ちゃんのどこが良くて付き合ったんだか…