幼なじみ以上恋人未満【完】



それに今月は欲しいものがあってすでに前借りもしちゃってる…




「お、お兄ちゃん?ちょっと貸しといて…」




「ヤダね、自分で稼げよそんくらい」





お兄ちゃんはそっぽを向いてスタコラ歩いて行った。



むかつくーっ!ちょっとくらい貸してくれたって…



てか自分バイトしてるんだし、かわいい妹のためにプール代出してくれてもいいじゃんーっ




そんな優しい兄様なわけないか…。




「蒼空は相変わらず冷たいな~」




渉君が横で苦笑いしていた。




「本当にねぇ~渉君がお兄ちゃんだったらよかった」




「唯の分出してあげたいけど、俺も今バイトしてないし…。あ…今思いついたんだけど…一緒にバイトしない?」




「え?バイト?」




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