幼なじみ以上恋人未満【完】
渉君と喜んでいると、「お前らなんでここにいんの!?」と後ろから聞き覚えのある声がした。
振り返るとそこには店員の格好をした優斗が呆然と立っていた。
「ゆ、優斗!?」
「あれ?優斗のバイト先って…ここだった?」
「そうだけど…」
渉君はそんなに驚いてない様子だったけど、私の心臓はバクバクで。
「偶然だな~。オレと唯も今日採用になったから。よろしく」
優斗は目を見開いて驚いている。
まさか…優斗のバイト先だったなんて…
「唯も…?」
優斗の視線が渉君から私へと移る。
「う、うん…よろしくね…?」
コレひきつった笑顔になっちゃってるな…
「まじかよ…」
あれ、迷惑だったのかな…
なぜか最近優斗に会うと、よそよそしくされちゃうような。
気のせいだといいんだけど…