私の死を阻止する為に、未来から私の娘を名乗る女の子が来ました
新手の詐欺にしか思えない初対面
「あなたが杉本弥生さんですか?」
「え?そうだけど・・・」
アパートに帰ると、何故か私の部屋のドアの前に座り込んでいた女の子にそう尋ねられた。
栗色の髪と大きな目が印象的な子で、さらに顔立ちまで整っているけど、それがとても自然で、同性の私でも素直に可愛いと思える。
そんな感じの子だ。
でも次の瞬間、この子のせいでそれどころじゃなくなった。
「やっぱり!あの、はじめまして。私は杉本心(こころ)と言います。あなたの娘です」
「・・・・・・はぁ!?」
私が奇声をあげる隣で、あの子はとても嬉しそうに笑っていた。
これが私と娘の初対面。