ラブレッスン
その仕草がやけに色っぽく見えてしまう。


大人の色気とでもいうのかしら。




「あのっ!もう大体拭き終わりましたから。お気になさらずに。」





『そうなの?もう少し早く来てたら手伝ってあげられたのに。残念だな。』





すまなさそうに笑うその顔、反則だわ!!





会釈をして逃げるように給湯室へ雑巾を片付けに向かう私とすれ違う沢木さん。




沢木さんの手にはお盆と氷の入った冷たそうな麦茶がのせられていて。





『部長!お茶どうぞ。』


『ありがとう沢木さん。』




……いつもはお茶汲みしないくせに。


本当ちゃっかりしてるわね。


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