ラブレッスン
会議室にしばしの無言が続いて…

居ずらくなった私は俯いたまま相田部長に声をかけた。





「そろそろ戻ります。

先ほどは止めて頂いて本当にありがとうございます。」






『ねえ。遠藤さん、注目されるのはきっと最初のうちだけだよ。

沢木さんも、他の人達も…
きっとすぐに今の遠藤さんに見慣れてくれる。


だから…無理に我慢して戻ろうと思わないで欲しい。』






…無理に戻ろうとしてるんじゃなくて、今の格好の方が私的には無理した格好なんですが…





『また何か嫌な事聞いたりした時はいつでも相談にのるよ。

…って、僕じゃなくて彼に相談した方が気も晴れるかな?』





さっきも噂の彼がとか、言ってて、触れて欲しくないからスルーしてたけれど。




やっぱりはっきり言った方が誤解されないで済むようね。





「相田部長。私は結城さんとはお付き合いとかはしてません。」





< 100 / 360 >

この作品をシェア

pagetop