ラブレッスン

『え？そうなの？でも彼、結城くんは遠藤さんの事、下の名前で呼んでるよね？…怪しいな〜。

社内恋愛は禁止な訳じゃないし隠さなくてもいいんだよ？』





「勝手に呼ばれてるだけです。

私は年下の人よりも相田部長のような年上で落ち着いてる方が断然好みで……」





茶化すような相田部長についムキになって
言わなくていい事まで言ってしまった。





慌てて口を塞いだけれど、相田部長の顔を見る限り、しっかりと聞こえてしまってるわよね。





「あのですね。相田部長が好みだとかそういうのではなくって…

相田部長は私の憧れだったのでつい口から出たというか…」





私何言ってるの。

言い訳がよけい変な方向にいってない？





「と、とにかく！結城さんとは付き合ってません。

あと今私が言った言葉は忘れてくださいっ！！」