ラブレッスン
『憧れだったって過去形なんだね。

それは僕に幻滅して過去形になったの?

それとも憧れが他のものに変わった?』






「それはっ…!!

と、とにかく忘れてください!」





そのまま逃げるように会議室を飛び出した。






相田部長の言葉が頭の中をグルグルと回ってて、胸の動悸が治まらない。





幻滅したか、それとも…?





確かに昨日幻滅、したわ。

結城歩との事を勝手に解釈されてショックを受けたのは紛れもない事実。





けれど






今こうして話してて、誉められて浮かれたのも事実。




恥ずかしくて、お世辞なんて止めてと言ったけれど、相田部長に綺麗になったと言われて……





嬉しいと思ってしまってた。






この気持ちって一体何に分類されるものなの?






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