ラブレッスン
片付けを終えて、デスクへ戻っても部長の側を離れようとしない沢木さん。





相田部長も手を動かしつつ笑顔で話をしている。




その姿にほんの少しだけ胸がチクリと音をたてた。






誰にでも平等に優しい相田部長。





他の男性社員と違って、私にも優しくしてくれるのを勘違いしちゃいけない。





あくまで部下として優しくしてくれてるのよ。





そう思わないと、普段適当に扱われる私はすぐ勘違いをしかねない。






相田部長は私の単なる憧れ。





そう言い聞かせてパソコンを起動させた。




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