ラブレッスン
退社カードを早々に押した後も、する事なくだらだらと残ってた私を横山くんは不思議そうに見てきた。





そんな視線に耐えきれず、給湯室に浸けて置いた台拭きを綺麗に洗っても、

結城歩と先ほど別れてからたったの20分しか経ってない。






一服してから電話かけて、どこかで落ち合おう。





そう思って喫煙室へ向かう。





退社時間を少し過ぎた喫煙室を利用する人は無く、チャンスとばかりに中に入ってタバコに火をつける。






電話だとまた結城歩に言いくるめられそうだし、メール打って会社から少し離れたところで待ち合わせてもらおう。





タバコを指で挟みながら、打ちなれないメール文をポチポチと作成していると。




ガチャリ…





喫煙室の扉が開いて誰かが中に入ってきた。





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