ラブレッスン
驚いてた顔もすぐににやついた顔に変わる白岩チーフ。





あ、イヤな予感がする。





「失礼します。」





結城歩の体を少し押し退けて、白岩チーフが余計な発言をしないうちに出て行こうとしたのに。






『仕事終わったんですか?』





私の腕を掴んで問いかける結城歩。





ちょっと!少しは空気察しなさいよ!
あなたが余計な事を言ったら全て台無しよ!




やっと部長にはあなたとの事は誤解だと説明してわかってもらったばかりなの。




なのに今あなたが余計な事を言ったらまた誤解されちゃうじゃないの!




めいいっぱい睨み付けてなんとか気づかせようとしたけれど、わかってくれなくて。





そんな私を小首を傾げて見てくる結城歩。





「〜っ。こ、これから行くところがあるので、手離してもらえます?」






こう言えば、二人にはあなたと約束してるって事を、知られたくないと思ってる。

そうわかってくれる?





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