ラブレッスン

もうどうにも言い訳が思い付かなくて立ち竦む私に





『なあ、おたくらって付き合ってるの？』





白岩チーフが更ににやついた顔で問いかけて来た。





「違いま…！！」





♪〜♪〜……





『やべ！連絡するって言ってたの忘れてた。』





白岩チーフの携帯が鳴って私の言葉は見事にスルーされてしまう。





画面を見た途端、焦った表情を浮かべる。

仕事の電話かしら？なら仕方がな…



『もしもし！ごめんね〜ちょっと立て込んでて…』




軽い口調で、しかもデレッとした顔つきで話してるのを見て仕事ではないと確信した。





誰かはわからないけど、女であることは間違いない。



電話に出ながら私と結城歩の横をすり抜けて出て行く時に甲高い笑い声が聞こえてきたもの。





自分から質問しておいて私の否定発言は無視。




そんな白岩チーフに沸々と怒りが込み上げてくるのは当然の事だと思うのは私だけ？