ラブレッスン
『由宇さん眉間にシワよってますよ。
そんな顔してシワが残ったら大変だ。』




笑いながら私の眉間を人差し指で撫でる。






だから!それが誤解を招くんだってば!





思いきり手を振り払って文句を言おうとして口を開いた。




「あのねえっ…」
『仲が良いように見せつけたいのかな?』





相田部長の声で私の言葉は遮られる。



さっきから私の言葉遮られてばかり……





「いえっ!決してそんなつもりは……相田部長?」






てっきり私に向けられた言葉だと思っていたけれど





相田部長は私を通り越して結城歩を見据えていた。





2本目のタバコの火をいつ付けたのかしら。

吸い込んだ煙を吐き出してる最中もずっと……

視線を逸らすことなく結城歩を見つめてる。



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