ラブレッスン
そりゃ、こ洒落た店で奢るよりは、はるかにランクも劣るけど。



どこぞのファミレスなんかよりはまだ美味しいもの作ってあげられると思う。






『ハア…。別に料理の腕を心配してるわけじゃありません。

由宇さんお昼だってお弁当持ってきてるし。作れることくらい想像できます。』





「じゃあ何故そんなに驚いたの?」






『……別に?わからないならいいです。

それより家までは地下鉄?』





『バスだけど、この時間本数減るから、まだ来ないわ。
タクシー使いましょう。』


















『へえ。綺麗に片付いてますね。』





家に着いて中に入り結城歩はキョロキョロと中を見渡す。




見渡すと言っても、1DKの部屋だから見るところも少ないんだけど。




「ソファに座って少し待ってて。」





私は冷凍庫から前に作り置きしてあったトマトのパスタソースを取りだしレンジで解凍させた。



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