ラブレッスン
かなり遅くなったけれどお昼食べてないし、休憩室で食べようかしら。





…今なら他に人も居なさそうだし、アルバムちょっとだけ見れるかも。






引き出しから紙袋ごと出してお弁当と一緒に持って立ち上がった。







『遠藤さん!手空いた!?』





その声にギクリとして固まってしまう。






振り返りたくない。

だけど……






「…手は空きましたけど、これからやっと昼食を……。」





『頼むっ!!こっち手伝って!』






振り返った先には白岩チーフの姿。




手には抱えきれないコピー用紙の束。






『停電でりんてん機が壊れた。
何度操作してもうまく動かないんだ。

参ったよ。50頁文の冊子100部手作業でやってかなくちゃいけなくなって。』






めまいがした。





1ページから50ページまで手作業で順番に並べて?
それも100部も作らなくちゃいけないの?




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