ラブレッスン
『それだと俺が困るっ！

今いい感じで攻めてる……』




途中でハッとして口をつぐんだけれど。


なんとなくわかったわよ？


白岩チーフが結城歩と私が付き合ってると間違った情報を伝えてしまった相手は……




「沢木さんですか？

彼女に嘘つきだって誤解されたくないから、私に無理を言うんですか？」





沢木さんが結城歩を狙ってると知って、私が付き合ってるから諦めるように言ったかしたのね。





『頼むから沢木さんには嘘でもいいから付き合ってるって事にしといてくれないかな？』





両手を顔の前で併せて頼み込む白岩チーフの自分勝手さに呆れてしまった。





「嫌です。嘘なんてつきたくないので聞かれたら付き合ってないと事実を言わせて頂きます。」





『でもそれじゃっ！』





「その時、白岩チーフには勘違いさせてしまったらしいってちゃんとフォローしておきますから！」





つい大きな声で言ってしまって、白岩チーフはポカンとした顔で私を見てた。





上司である白岩チーフに大声を出してしまった気まずさから俯いてしまう。




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