ラブレッスン

『ありがとうっ！！』



頭を下げてお礼を言うから今度は私がポカンと白岩チーフを見てしまった。





『自分で訂正するのってなんか嘘臭いじゃん？だから助かるよ！

あ！お礼に今飲み物買ってくるから！ちょっと休憩して待ってて！！』





そして小会議室を飛び出して行った。





えーと…



上手くフォロー出来るかまだわからないわよ？


結城歩と付き合ってないと知ったら沢木さん、結城歩に近づくかもしれないのに。





自分が悪く思われないと思ったら先の事まで考え付かなかったみたいね。






「…それだけ好きなのかしらね。」








休憩と言われたけれど、休まずに作業をしながら呟いた独り言に





『好きって誰の事？』





問いかけてくる声が聞こえて驚いて顔をあげると






そこには相田部長が私を見て立っていた。