ラブレッスン
「何でもありません。気にしないで下さい。」





『気になるから聞いてるんだ。』







隣に立って資料に手を伸ばした私の手を握った。





私の手より熱い部長の手に体がびくついてしまう。






『遠藤さんが気になるんだ……。

上司としてじゃないよ?

……この意味わかる?』






ゆっくりと相田部長の顔をみると、私を見つめてくる目と目が合う。






「…意味って……」






まただ…




昨日と同じ視線。





逸らしたくても逸らせない相田部長の視線。





それに加えて握られた手から伝わる相田部長の熱い体温。





息苦しいほど胸がドキドキと音を立て始めていく。





『はっきり口に出さなきゃわからないかな?

僕が遠藤さんを気にするのはね…』







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