ラブレッスン
震えてる手に気付かれる事なくお茶を受け取って、お茶の冷たさに、握られて熱を帯びた手で強く握りしめ、落ち着け!と心の中で何度も繰り返す。
『皆が来るまでそこに座って休んでて。』
指差された場所にある椅子に腰かけて、戴いたお茶を勢いよく飲んだ。
喉から胃にかけて冷たさが落ちていくのを感じ、
握られた手だけじゃなくて体まで熱くなってたんだと気付いた。
椅子に座る私に構わずに白岩チーフと何か話しながら冊子作りをする相田部長。
上司としてではなく私が気になると言った。
だったらどうして私が気になるの?
もしかしたらそれは異性として…
そういう意味?
けれどつい二日前、相田部長は白岩チーフに言ったわ。
メガネをしていない私を見て誉めたのはお世辞だったという内容の台詞を。
誉めておいて損はない
そう言っていたわよね?
だったらやっぱり……
からかわれてるだけ?
わからない。
相田部長が何を言おうとしたのか。
……わからないわ。
『皆が来るまでそこに座って休んでて。』
指差された場所にある椅子に腰かけて、戴いたお茶を勢いよく飲んだ。
喉から胃にかけて冷たさが落ちていくのを感じ、
握られた手だけじゃなくて体まで熱くなってたんだと気付いた。
椅子に座る私に構わずに白岩チーフと何か話しながら冊子作りをする相田部長。
上司としてではなく私が気になると言った。
だったらどうして私が気になるの?
もしかしたらそれは異性として…
そういう意味?
けれどつい二日前、相田部長は白岩チーフに言ったわ。
メガネをしていない私を見て誉めたのはお世辞だったという内容の台詞を。
誉めておいて損はない
そう言っていたわよね?
だったらやっぱり……
からかわれてるだけ?
わからない。
相田部長が何を言おうとしたのか。
……わからないわ。