ラブレッスン
静寂の中、心臓以外のすべての動きが止まってしまったように、動けなかった。





瞬きすら出来ずにただ部長を見ているだけの私に、相田部長がまた口を開く。








『返事を聞かせて欲しい。』








「と…つぜん過ぎて…なんて言えばいいのか…」






それが私の素直な答えだった。





ずっと憧れとして見ていた部長を…


好きだったとようやく気づいたのは昨日の事。






その部長にからかわれてると思ってた矢先に…私を好き?






思ってもない事だったから…嬉しいという気持ちよりも、信じられない気持ちの方が強かった。







「少し…考えさせてもらえませんか?」





冷静にならなくちゃどうしていいのかわからない。






< 171 / 360 >

この作品をシェア

pagetop