ラブレッスン
1時近くにミーティングに出席した相田部長や他の同僚達。
数人しか残ってないガランとした企画部をアルバムとお弁当を抱えて私も屋上へと向かう。
今日はどんより曇り空。
湿度と気温だけは高いようで、数分いただけなのにじっとりと汗ばんでくる。
結城歩はまだ見当たらない。
少し迷った後にお弁当を先に食べ始めた。
食べ終えた頃に開く屋上の扉に反応して見ると、汗だくの結城歩が肩で息をしながら近付いてくる。
『すみません。遅れました。』
ドカッと私の隣の地べたに腰掛けて、ネクタイを鬱陶しそうに弛める。
『ちょっと出先で時間が掛かっちゃって。』
私は飲みかけていたペットボトルのお茶を手渡した。
「忙しい時にごめんなさい。無理だったら連絡くれれば良かったのに。」
『はは。そうですよね。忘れてました。
お茶全部飲んでもいいですか?』
「それは構わないけど、食べてる時飲み物ないと辛いわよ?」
そうして昨日と同じお弁当箱を結城歩の前に差し出したら、何故だか固まったように動かなくなってしまった。
数人しか残ってないガランとした企画部をアルバムとお弁当を抱えて私も屋上へと向かう。
今日はどんより曇り空。
湿度と気温だけは高いようで、数分いただけなのにじっとりと汗ばんでくる。
結城歩はまだ見当たらない。
少し迷った後にお弁当を先に食べ始めた。
食べ終えた頃に開く屋上の扉に反応して見ると、汗だくの結城歩が肩で息をしながら近付いてくる。
『すみません。遅れました。』
ドカッと私の隣の地べたに腰掛けて、ネクタイを鬱陶しそうに弛める。
『ちょっと出先で時間が掛かっちゃって。』
私は飲みかけていたペットボトルのお茶を手渡した。
「忙しい時にごめんなさい。無理だったら連絡くれれば良かったのに。」
『はは。そうですよね。忘れてました。
お茶全部飲んでもいいですか?』
「それは構わないけど、食べてる時飲み物ないと辛いわよ?」
そうして昨日と同じお弁当箱を結城歩の前に差し出したら、何故だか固まったように動かなくなってしまった。