ラブレッスン
『は?これ何ですか?』





何って、どう見たって、これは…





「お弁当だけど?」





何を当たり前の事を聞いてるのかしら。





差し出したお弁当を見たまま動かない。






どうしたのかと思って、あ…と思った。





『もしかして、営業先の方と一緒に食べた後だった?』





だからお腹一杯で困ってた?





こればっかりは先に連絡してと言うのは無理よね。





営業先に行ってみないとわからないことだろうし。






食べられないのなら仕方がないと、しまおうとしたのに何故だか奪われてしまった。





「お昼足りなかったの?

食べ過ぎると太るわよ?」




『違いますよ。はあ…由宇さん、何考えてるんですか?』




なんだか不機嫌そうな顔でお弁当の蓋を開けながら箸を手にする。





「何よ。何考えてるのか聞きたいのは私の方だわ。」




なぜそんな不機嫌になられるのかわからないわ。





するとまた大きく盛大にため息を吐いてから私を見る。



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