ラブレッスン
『俺がわざわざ弁当箱返しに行ったのは何故だかわかってますよね?』





そりゃ、なんとなくならわかるわよ?





「今日こうしてあなたに渡す容器が無いと困るって考えてくれたのよね?」






言った途端ガックリと項垂れる姿に、他にも理由があるのかと首を傾げてしまった。






そんな私を見る結城歩の目はなんだか憐れな人を見るような目をしてて。





『俺じゃなく、相田部長に作ろうって思わなかったんですか?』












忘れてた






と言うか…






私相田部長には作ってあげようなんて考え付きもしなかった……







言われて初めてその事に気付く。







だから、昨日わざわざ返しに来てくれたの?






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