ラブレッスン
『それで相談って何ですか?』





挟んでる最中に声をかけられてギクリとしたけれど、幸いまだ背中を向けたままの結城歩にはバレずに済んでホッとする。







「実は、アルバムを見て、もしかしたらって子を何人か見つけたのよ。」





そう言うと驚いた顔で振り返って来た。






『まさか。』






「これだ!って確証はなかったの。けど女の子って髪型やメイクで変わるでしょう?」






昨日メモした紙を結城歩に手渡すと箸を置いて紙に目を通す。





「それで、図々しいお願いだってわかってるんだけど、その中に知り合いの子がいたら会えないか連絡してくれないかしら?」






黙って6人の女の子の名前を書いた紙を眺めてた結城歩がゆっくりと口を開いた。




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