ラブレッスン
「な、何よ!せっかく言ったのに。」





『それにしたって、下手すぎです。あんな誉め方されても誰も喜びませんよ?

もっと男を喜ばせる様に努力してもらわなくちゃいけませんねぇ。』






笑い方が急に変わって、ギクリとして、思わず立ち上がり後ずさんだ。





その不敵な笑い方、何か無理難題を言うときの顔よね?





この数日間見てれば、さすがにわかるわ。






同じ様に立ち上がって私に近付く。





後ろには給油棟の壁がすぐに迫っててあっという間に追い詰められる。






私、最近こんな風に追い詰められてばかりじゃない?





『髪も、洋服も変わって。そうなったら次は?』






私にその先を答えて欲しいのか、覗き込んで続きを促してくる。






「つ、次って一体?」






他に何をすればいいっていうの?





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