ラブレッスン

『ひどい…私は結城さんを心配してるだけなのに…。』




呟く沢木さんに結城歩は大きくため息をついた。






『だからさ、関係ないって言ってるんだ。どうして俺が沢木さんに心配されなくちゃいけないの？

何の接点もない俺より普通は同じ部署の由宇さんを心配するのが普通だろ？

部長と親密なのに俺に迷惑かけられてるんじゃないかって心配しないのは何故？
…何が目的？』







『目的なんて言い方しないで下さいっ！

私はっ。結城さんが好きなんです。好きな人を心配するのはおかしな事ですか！？』






泣きそうな沢木さんの声。





叫んだその声に…好きだと言った言葉が私の胸にもズンッと重く響く。