ラブレッスン
屋上について天気が良くて、空を見上げると大きな入道雲がたくさんあった。







いつもの場所に座って先にお弁当を食べ始める。





けれど、寝不足のせいなのか、これからの事を考えてなのか食欲がなく、食べるのを途中で止めた。







上手く言えるのかしら。






沢木さんの事もあるんだからしっかりしなくちゃね。











『由宇さん。』





目を閉じて考えてた私の頭上から聞こえて来た声をかみしめる。






この声を聞くのも今日が最後。







そう思ってゆっくりと目をあける。








日の眩しさに目が眩んだのか、結城歩の姿に眩んだのかわからない。






ゆっくりと腰を下ろす結城歩を眩しいものを見る様な気持ちで見つめてしまう。






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