ラブレッスン
そんな私に気付く様子もなく立ち上がり続けて話す。




『由宇さんに危害を加えないようにご機嫌とっておきますよ。』





そう言って出口へと向かう結城歩。






そこで動揺なんてしてる場合じゃないとここへ決意をしてきた事を思い出す。





もう…期待も…心を揺らすこともしない。







「待って!!話があるの。」







はっきり言って終わりにするわ。








立ち止まって振り返る結城歩。




その目を見つめたまま私は口を開いた。














「しおりはもう返さなくていいから、もう私に構わないで。」








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