ラブレッスン
期待させるような事言わないでよ。







捕まれた腕がらジリジリと熱が伝わってくるのが苦しい。





どうしてそこまで必死になるの?





そんなにまだ私を変えたい?





退屈になるのがそんなにイヤ?








「…私の幸せ見守ってくれるんでしょう?

沢木さんがもし…あなたの言うように私に危害を加えるとしたら…

それはあなたが私に構ったからよ。

だったらせめて、新プロジェクトが成功するまで沢木さんの事見張っててよ。」







自分勝手だって軽蔑されてもいい。








「あなたが側に居たら…いつまで経っても幸せになれないわ。」







苦しくて




どんなに想っても報われない。




側にいる限り忘れることだって出来ない。







『そう、ですか。』






結城歩の言葉と共にすっと捕まれてた腕の圧迫感が消える。






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