ラブレッスン
『最初に無理言ったのは俺の方です。
しおりも今は手元に無いから無理だけど…ちゃんと…返します。』
「手元にないなら要らないわ。
あなたが幸せになれるように持っていて?
私…あなたにこうして変えてもらった事嫌じゃなくなってたから。
あなたにとったらたいしたものではないかもしれないけど…せめてものお礼として受け取って。」
『…そうですか。』
俯いた結城歩は…少しして顔を上げ、手を私の前に差し出してきた。
『今まで俺のワガママに付き合ってくれてありがとうございました。』
その手にそっと自分の手を重ねて握手をする。
「私こそ、ありがとう。」
私より低い体温の冷たいこの手。
ずっと忘れない。
しおりも今は手元に無いから無理だけど…ちゃんと…返します。』
「手元にないなら要らないわ。
あなたが幸せになれるように持っていて?
私…あなたにこうして変えてもらった事嫌じゃなくなってたから。
あなたにとったらたいしたものではないかもしれないけど…せめてものお礼として受け取って。」
『…そうですか。』
俯いた結城歩は…少しして顔を上げ、手を私の前に差し出してきた。
『今まで俺のワガママに付き合ってくれてありがとうございました。』
その手にそっと自分の手を重ねて握手をする。
「私こそ、ありがとう。」
私より低い体温の冷たいこの手。
ずっと忘れない。