ラブレッスン
「さあ?私に聞かれても。」





素知らぬフリして片付けをしながら冷たく言う。







『だって結城は遠藤さんを狙ってたんじゃないの?』






「…前にも仰ったように、私と結城さんは白岩チーフが考えてるような関係ではありません。

なので私に尋ねられても知らないとしか言えませんから。」






沢木さんに頼まれて、結城歩に話をするようにとお願いしたのは私。






けれどそれを白岩チーフに馬鹿正直に話す気にはなれなかった。






言ったら何故そんな事したのかと詰問されかねない。





何か言いたそうな白岩チーフを無視して最後のファイルに手をかけた。







< 275 / 360 >

この作品をシェア

pagetop