ラブレッスン
「や、山内さん。ごめんなさい。あなたは怪我とかしてない?」
『俺はケツ打ったくらいで済んだから。いいから早く中に入って!!』
グイグイと引っ張られて中へと連れてかれる。
『救急箱持ってくるからそこに座ってて。』
STAFF ONLYとプレートのついた扉の向こうに消えていく姿を見ながら、指差された場所を見る。
一人掛けの回転する椅子が何個も並んで、その椅子の前には一枚ずつの大きな鏡が壁に張り付いている。
椅子の横には移動式のワゴンが置かれていて、ハサミや大小さまざまなヘアブラシがきれいに片付けられて置いてあって。
無我夢中で走ってたから気が付かなかったわ。
走ってた通りにマサの美容室があった事も、ぶつかった相手がマサだったって事も。
って当たり前よね。
マサもぶつかった相手が私だなんて気づかなかったんだもの。
指差された椅子に座ると正面に付いてある鏡を自然と見てしまう。
「…酷い顔。」
自分の顔を見て思わずそう呟いてた。
『俺はケツ打ったくらいで済んだから。いいから早く中に入って!!』
グイグイと引っ張られて中へと連れてかれる。
『救急箱持ってくるからそこに座ってて。』
STAFF ONLYとプレートのついた扉の向こうに消えていく姿を見ながら、指差された場所を見る。
一人掛けの回転する椅子が何個も並んで、その椅子の前には一枚ずつの大きな鏡が壁に張り付いている。
椅子の横には移動式のワゴンが置かれていて、ハサミや大小さまざまなヘアブラシがきれいに片付けられて置いてあって。
無我夢中で走ってたから気が付かなかったわ。
走ってた通りにマサの美容室があった事も、ぶつかった相手がマサだったって事も。
って当たり前よね。
マサもぶつかった相手が私だなんて気づかなかったんだもの。
指差された椅子に座ると正面に付いてある鏡を自然と見てしまう。
「…酷い顔。」
自分の顔を見て思わずそう呟いてた。