ラブレッスン
まずは誤解を解かなくちゃ。


私だって聞きたいことがあるっていうのに。






体を起こそうとしたけれど、片手で肩を押さえられて押し戻される。






『ちゃんと答えて。』







「答えるからちょっと避けてよ。」








『答えて…』









私の言葉なんか聞こえてない。







繰り返すように、答えて…と呟く。








ああ!もうっ。






こんな体勢で、冷静に答えろっていうのが無理なのよ!!












「ちゃんと答えるから避けてって言ってるでしょうっ!!」







出来る限りの力で両手で胸元を押し退けて、両足では腰辺りを思いきり蹴飛ばした。







意外な程簡単に後ろへと吹き飛ぶ結城歩の体。






そのままベッドから落ちるように体が消えて、大きくドスンと落ちる音がした。






ちょ、ちょっとやり過ぎた?




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