ラブレッスン

『そうやって、部長の名前に反応するの、ムカつく…。

あの日だって…部長にばかり気を取られて、俺が由宇さんの手からしおりを奪い取った事にすら気付かなかったですよね。』








「は？奪い取ったって？
い、いつの話をしてるのよ。
それに今は別に相田部長に反応した訳じゃ…ない……！？」







膝立ちのまま話していた私に、結城歩も膝立ちになって近寄ってくる。







『いつか覚えてないんですか？』






にじり寄ってくる結城歩。反射的に後ずさってしまう私。







『何で後ろに遠ざかるんですか？
逃げないって言いましたよね？』







「言ったけどっ！それは話し合いから逃げないって意味でっ！！」






上手く言えないけど…ニュアンスが違うのよ！







狭い部屋ですぐに壁に行き当たり後退出来なくなった。