ラブレッスン
私の体は熱くなっていたのに結城歩の唇の方が熱くてブルッと身震いしてしまう。






触れた唇をゆっくりと離す。恥ずかしくて俯いた私に結城歩の言葉が降ってきた。







『由宇さんの好きってこの位?』






駄目…だった?好きって証明にならない程お粗末なキスだったの?






『俺の方が由宇さんをすきなんだって…由宇さんの事どの位好きなのか実感して?』







言ったと同時に強く押し付けられた唇。







囲いをつくってたはずの腕は、私の体を強く抱き締める。







苦しいくらい抱き締められながら受けるキスを、幸せだと感じた。







こんなに強く想って貰えるなんて。








< 345 / 360 >

この作品をシェア

pagetop